おじゃまします!手づくり市出展者さま Vol.133「あーと雑貨風来風雅」

百万遍でひときわ個性的なアクセサリーなどを並べていらっしゃる「あーと雑貨風来風雅」
(あーとざっかふうらいふうが)さんのご自宅にお話を伺いに行ってきました。

Q. 作家名を空象SORAZOUさんと名乗られるようになったのには、どんないきさつがあるのですか?

「百万遍に出展する10年以上前からネット販売を自分で運営していたのですが、ネットではハンドルネームというインターネット上でのニックネームとして使用していました。ハンドルネームを考えた時に、“空歩くピンクの象”としたかったのですが、長すぎるので、空象(そらぞう)としました。最近はSORAZOUとの表記も使っています。」

Q. また風来風雅の屋号の謂れも教えてください。

「手づくり市に出店する時に考えた屋号ですが、気ままな気持ちで縛られることなく“風来坊”。和洋折衷的な趣の意味と作品にこだわりを持っていたかったので”風雅”とつけました。500円位の価格帯の雑貨的なものが好きなので、”あーと雑貨”としました。」

Q. 空象SORAZOUさんのアクセサリーは日本を意識させるものが多いのですが、どんなきっかけで
日本的な素材を多く取り入れて作るようになったのですか?

「日本的と言われると今一番人気は和紙の指輪です。以前から和紙の素材そのものが好きだったので指輪を作ろうと思った時、即候補にあがったのは友禅和紙でした。 メンコのストラップなどは、古道具屋さんを見て回るのが好きなのですが、そんな時に昔のメンコを見つけて可愛いと思ったのですが、飾るだけだとつまらないと思い。であれば、キーホルダーにしてみたいと思ったのがキッカケですね。興味と好奇心を持ったものを取り入れています。」

Q. 失敗した作品とかありますか?

「失敗作は数え切れないほどありますよ(笑)。インスタントラーメンのパッケージで作ったポーチとか。ビニールシートでカバーしたり、持ち手を革にしたりしたのですが、『面白いですね。』で終わってしまい売れなかったですね。」

Q. どんな時にアイデアが浮かびますか?

「ぼ〜〜っとしている時に浮かびます。何かに縛られるのが苦手なので、ぼ〜っと何かを見ていたり、自転車であちこち回っている時などに浮かんできます。」

Q. アクセサリーを作る技術はどこで学ばれていたのですか?

「特には学んでいません。独学です。以前は、截金(キリカネ)※を仕事としていました。 昔からモノづくりは好きでした。
子供の頃からの夢は漫画家で投稿までしていましたが、二十歳以前に断念して以降、モノ作り関連の仕事に携わっていました。手づくり市に出展する少し前までは14〜5年截金の仕事に携わっておりました、

その間に色彩感覚も鍛えられたかなと自負してます(笑)。」

※主に仏像にあしらわれる金線画を描くこと。金箔を貼り合わせた金紙を細く切断し、金の糸を作り、それを仏像に貼り付けていって絵柄を描いていきます。

Q.お店の前を通ると海外の方々が良く立ち止まっているように
思うのですが、対応はどのようにされていますか?

「自分が接客されるのが苦手なので、進んでの接客はしていませんが、展示物の裏側で作業(アクセサリーのパーツ交換、ピアスをイヤリングに等)をしながらできるだけお客様の様子は見るように心がけています。海外の方との会話で困った時は周りのお客さんを巻き込むことでその場がすごく和むこともあります、またそれをきっかけに日本の方と海外の方で盛り上がる事はとても多いんです。」

Q.手づくり市に長く出展されていることで心掛けていることはありますか?

「幾つかの市に参加していますが、百万遍に出展しているというステータスが、一つの信頼に結びついていると思っているので、17年近く続けて出展していますね。」

取材時に、「今も新作を作っていて、エネルギーが燃えているところ。」と熱く語ってくださいました。一人で出展するのには、色々とご苦労もあるとは思うのですが、長年続けて沢山のユニークな作品を並べていただけることは、スタッフとしても嬉しい限りです。新作、楽しみですね。

掲載日2023.8.13

次回出展者画像