鞄が地場産業である豊岡で、シルクスクリーン印刷業を生業にしていた友田さんご夫妻。
お母様が90代になっても身に着けるものは全てご自身で作られていたということも影響
されて、ものづくりが好きなおふたりにインタビューしました。
Q. 屋号の和NAGOMIと付けられた経緯を教えてください。
俊男さん「手づくり市に出展する際に屋号が必要でしたので、 仕事用とは別の屋号を妻に考えてもらいました。」
幸子さん「和の作品であることと、手にしてもらってほっこりして欲しい気持ちがありましたので、“なごみ“を付けようと思いましたが、”和なごみ”では、和風過ぎると思いましたので、ローマ字にしました。」
Q.“和風を意識した作品作り”とインフォメーションに書かれておられましたが
漆の作品を作るようになったきっかけを教えてください。
俊男さん「本業はシルクスクリーン印刷業なのですが、趣味で木工作品や乾漆で比較的大きな品物に漆を塗って展覧会用の作品を作っていましたが、年齢を重ねるうちに、大きなものを作る体力と集中力が無くなり、小物のアクセサリーへと流れていった経緯があります。」
Q. 漆の技術はどこかで習ったのでしょうか?
俊男さん「独学です。好きこそものの…というように探せばどこかに情報はあるものです。何回も失敗を繰り返して覚えていきました。」
Q. 漆で作る作品の種類を教えてください。
俊男さん「髪留め・かんざし・バレッタ・ペンダント・櫛形ブローチ・ボタンなど、最近はアクセサリーを多く作っています。」
Q. 奥さまの幸子さんの作る作品を教えてください。
幸子さん「主人が以前から革の手縫いのバッグを作っていたので、色んな革が沢山有りました。その中でとりわけ柔らかくて手触りの良い革を見つけた時、草木染めの布と組み合わせたバッグを作ろうと思いました。 草木染めの布にも型染めをしたり、刺し子をしたりパッチワークをしたりとNAGOMIらしさを大切にしています。」
Q. お二人で手づくり市に出られるようになったきっかけを教えてください。
幸子さん「春日の古民家で5〜6名の作家さんたちが集まって作品を販売していて作品を作らない人はみんなの食事の用意をするなど、和やかなその雰囲気がとても素敵でしたので仲間に加えていただきました。そのうち、篠山などの市に参加するようになり、ある時、“百万遍さんの手づくり市“が私たちの作品には、向いているのでは?と、Sさんに教えていただいたのが参加するきっかけになりました。」
Q. ご夫婦で同じ場所で作品を作っていらっしゃるのでしょうか?
幸子さん「基本的には同じ部屋になりますね。作り始めるとそれぞれが夢中になってしまいますので、ある程度形ができた段階でお互いに意見交換します。」
俊男さん「アクセサリーなどは、合わせてもらいながら意見をもらっていますね。最初の感想をお互いに大切にして作品に反映していっています。」
お互いを尊重し合い作品を作り続けていられる友田さんご夫婦へのインタビューは、短い時間ではありましたが、和やかにほっこりとした気持ちをいただけたように思います。ありがとうございました。
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