男っぽいデザインだね。と言われることが多いという「手造りアクセサリーRUNA」の
川口さん。腕時計は知的な印象を引き出す男性の装飾品。と言われていた時代もひと昔前。
アンティークの腕時計のムーブメントを惜しげもなくアクセサリーにしてしまうのは、
川口さんの感じる精密機械へのデザイン的な感性ではないでしょうか。
Q. 手造りアクセサリーRUNAさんのアクセサリーは素材が珍しく機械時計のムーブメントを使用されていて目を引くのですが、この素材を使ってアクセサリーを作るようになったのはどうしてですか?
「腕時計の出会いは、中学校の入学祝いになります。いただいた時計の電池を替える際に裏蓋を開けて見えた世界がとてもかわいいと思って。そこから、時計のムーブメントの虜になってしまいました。それからリサイクルショップなどを廻って収集を始めました。」
Q. 時計のケースがいくつも繋がっているブレスレットも
いいですね。
「時計のケースで可愛いな。と思ったものを集めておいて、それを繋げています。時計の部品を樹脂で固めて装飾したりしています。以前は元々の時計についているベルトを使ったりしていたのですが、昔の女性は腕が細かったようで今のサイズには合わないため、最近は鎖を使用しています。」
Q. チェコガラスボタンを使ったブローチとあるのですが
この素材との出会いを教えてください。
「枚方の五六市で見かけたガラス屋さんで販売していたのを見たのが最初です。とても可愛かったので、アクセサリーにしようと考えました。」
Q. 今更ですがアクセサリー作りをしようと思ったきっかけは
何でしたか?
「もともと作るのが好きで、縫い物、編み物もやりますが、アクセサリーは、作業のやり直しの戻す工程が自分には向いていたのです。解いたりしていく工程よりも、パシッと切り離す感覚が。(笑)」
Q. 時計のムーブメントのアクセサリーはどんなお手入れが必要ですか?
「意外と防水効果はあるようです(お風呂とかはNG)が、80年以上経っていたりするので、ちょっとした衝撃で動いているのが止まってしまったりします。穴を開ける作業の振動で止まってしまうこともありますので、「動くムーブメントのアクセサリー」はいつ止まるから分からないことを承知の上でご購入いただいています。」
※多少の水は、ドライヤーなどでしっかり乾かすのが良いそうです。
Q. アクセサリー作りで大変なことを教えてください。
「だんだん視力が落ちてきているので、細かい作業が難しくなってきていますね。ルーペメガネの倍率違いを購入して、その時々で倍率を変えてかけていますが、とても細かい作業するときには、2つ同時にかけていたりします。」
Q. 手づくり市に出展のきっかけは?
「フリーマーケットで隣に出店されていた方に『百万遍さんの手づくり市』を紹介されて一度連れてきてもらいました。それがきっかけで応募しました。最初の頃は車の免許もなくて、大変でした。6年前にやっと車の免許を取り、車も買いました。」
Q. デザインが先に浮かんで素材を探されるのか。新しい素材に出会って、デザインを考えるのか。
どちらが多いのでしょうか?
「素材を見たときにデザインが浮かびますね。毎回新しいデザインで作る心がけをしていますが、やはり似てきてしまいます。」
Q. 最後になりますが、屋号のいわれを教えてください。
「娘の名前が“はるな“で、下の2文字を使って飼っている犬の名前が”ルナ“。そこから屋号にしました。」
オメガやロンジンなどの「動くムーブメントのアクセサリー」を販売しているとよく男性のお客様に分解する前に見たかったなぁ。と呟かれるそうですが、川口さんにとっては、アクセサリーにするための素材にしか見えないので、惜しげもなく分解するそうです。
そんな気前の良さが男っぽいデザインと結び付くのかもしれませんね。。
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