おじゃまします!手づくり市出展者さま Vol.124「愛編83工房」

独特な美しい色合いの焼き物を並べられておられる「啓峰」の井上さんの登場です。
聴き取りやすくはっきりと話される井上さん。お話し上手な理由は、
長年の接客だけではなかったようです。

Q. 陶芸を始められたきっかけを教えていただけますか?

「40年くらい前でしょうか、陶器の職業訓練校に通って技術を学んだのがスタートです。元々ガラスか陶芸をやりたいと考えていたので、別の仕事の見習いをしていたのですが、焼き物屋をしている親戚がいたので紹介状を書いてもらい訓練校に2年通いました。そこから陶器屋に10年勤めてから独立しました。」

Q. 作品を作る時のこだわり、土とか、釉薬とかありますか?

「そうですね、釉薬は独自でブレンドしたものになります。以前は白っぽいものも焼いていましたが、最近は色々な色遣いで展開しています。」

Q. 手づくり市に出展されるようになったのはどんなきっかけですか?

「陶芸の専門学校の講師として10年ほど教えていましたが、辞めてから出展を始めました。

出展以前は清水辺りのお店に卸したりもしていましたが、
売上が伸びて来なくなったことがきっかけで、自分で直接販売することを始めようと思い立ちました。最初は山科の陶器市に参加していました。そのうちに出展者さんの知り合いが増えていき、色々な場所の手づくり市を教えていただきました。そのうちの一つが百万遍さんの手づくり市ですね。」

Q. 接客上手なのは、講師を長年されていたからなのですね。

「元々はしゃべるタイプではなかったのですが、学校での授業は多い時には、90人相手に話すので、しゃべらざる負えなくなりました。今では、接客も制作どちらも同じくらい楽しいです。」

Q. 出展されてのエピソードなどあれば、聞かせて下さい。

「リピーターさんが市に来てくださることが喜びですね。先日、以前ご購入いただいたお客様の娘さんが、お母様が購入したマグカップが気に入ったのでと来て下さったのは嬉しかったですね。コロナ禍で減ってしまいましたが、外国からのお客様のリピーターさんもいらっしゃいます。アジア圏を始め、ヨーロッパ圏からも来ていただけるのは、ありがたいです。」

Q. オーダーを受けたりすることもあるのですか?それは、どんな方法で?

「オーダーも承っております。市に出展時の受注が多いです。サイズ感等の確認もできますし。料理屋さんの器のオーダーを頂いたりした時は、乗せるお料理が決まっているものが多いので、そのサイズに合わせて作ったりしています。」

Q. 手づくり市に出展されている方で作り手として注目されている方はおられますか?

「この方というのは特にはないのですが、ガラス、木工が好きなので見回ったりはしますね。
コロナ以前は、市終了後に飲みに行ったりして色々と話し合ったりしていましたね。あ〜、そう考えると話すのは好きなのでしょうね。(笑)」

Q. 屋号の啓峰はどんな思いで名付けられましたか?

「『啓峰』の啓は、名前からで、峰は、自分の作業場が山々に囲まれている裾に位置することからになります。」

コロナ以前は、様々なイベントのワークショップで手動ろくろを使用した陶器制作などを教えていたそうです。ご自身の作品は電動ろくろを使用した作品を始めとして一つ一つ手作業で、電気釜にガス還元を加えた焼き方で仕上げているそうです。
個人作家として長年つくり続けられている作品からは、それぞれが何かを語りかけてくるかのようです。作品と作家の井上さんとの会話を市で楽しんでいただけたらと思います。

掲載日2022.9.13

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