おじゃまします!手づくり市出展者さま Vol.116「le*escalier」

長い間、手づくり市にご参加いただいている「le*escalierルエスカリエ」の福島さん。
意外や意外、いまだにご自身は「自分にベレー帽は似合わない」という魔法が
かかっているようです。

Q. ルエスカリエと屋号を付けられた謂れを教えてください。

「引越しをした時に、作業する場所が広く取れない時期があり、階段部分で作品の写真撮影などしていたりして、階段の印象が強く残っていた為、“階段”を屋号に取り入れたいと思いフランス語で階段という意味になります。」

Q. 帽子作りはどんなきっかけでで始められたのですか?

「フルタイムのサラリーマンとしてずっと働いてきました。自分に向いていること、やりたいことをしたいな。と思っていたら、百万遍で手づくり品が売れるよ。と知り合いから聞きつけて出展することを始めたんです。最初は、洋服、人形などを販売していました。そのうちに多くの量を運べるものとしてニットの帽子を選びました。作った帽子を職場の仲間たちに被ってもらった時に、それぞれの似合う様子や、喜んでもらえる姿を見ているうちに自分が嬉しくなり、楽しくてどんどん作っていたのですが、ある時、手を痛めてしまい(帽子作りが原因ではなく)、棒針を握ることができず、毛糸だと季節が限定されてしまうこともあり、布で作ることを決意して現在に至っています。

布の帽子を作ってみようと思い立ってから、たまたま雑誌に載っていた作り方で赤いタータンチェックのベレー帽を作って被ってみたのですが、これまた似合わず(笑)。それでも作る作業が楽しかったです。」

Q. 帽子の作り方は、自己流なのでしょうか?

「作りたい帽子の本を参考にして作りますが、本ごとに作り方が違っているので、自分に合った作り方に変えていきます。パターンを調整したりして。ほぼ、自己流です。作り方がしっくり来ないなと思う時の多くはヨーロッパ系のモデルさんが被っていた帽子だったりします。調整していくと、日本人でも似合うようになってくるものです。出来上がった帽子を被って嬉しそうにしていただけるのが、とても楽しいです。」

Q. 飾らない帽子と少し飾る帽子のアクセサリーと紹介されているのですが
福島さんの作品へのこだわりはありますか。

「帽子には、お花、リボンなどの装飾がありますが、リボンは要らない方もいらっしゃいますので、帽子はなるべくシンプルなものがいい。という考えに落ち着きました。多くの方にまず帽子を被ってもらいたい気持ちから帽子につける飾りは、好きなものを選んで好きに飾っていただきたいので、飾るアクセサリーとして作っています。最近Instagramにもあげていますが、ペーズリー柄の生地を見ていたら、カメレオンにしか見えなくなってきて(笑)、カメレオンのアクセサリーに。」

Q. 帽子を作るに於いて、生地の選び方や難しさはありますか?

「生地選びは、芯と表生地と裏地の組み合わせで厚さを調節できるようになったので、生地選びの幅が増えてきました。作り手が良い生地をこだわって選んでも、お客さんは、デザインなどの方を重視されることが多いことを感じてはいます。」

Q. 作っていて、楽しい帽子はどんな形のものですか?

「こなれてきているのは、中折れの帽子ですが、プレゼントの箱のようにリボンをつけた帽子は、被るという目的よりもプレゼントの形に見えることに注力して作っているので、楽しいですね。」

Q. 昔より今は帽子をかぶる方がずいぶん増えたと思うのですが、
流行りはありますか?

「流行り廃りはありますね。中折れハットを10年以上前に、当時はそんなに流行っていなかったと思うのですが、一旦作ってみたいと思ってパターンを入手したのですが、意外と難しい。ある時、お客さんにその形のヘリンボーンのものがあったら被りたいわ。と言われたことでヘリンボーンのものを作り始めたのですが、思う形になるまでに時間がかかっていました。作り続けているうちに面白くなってきて、男の人が多く被っているものと思われてきたものが、女性でも似合うような帽子になることにも興味深く楽しい気持ちになりますね。」

Q. 普段帽子をあまり被らない人にどのようにすすめますか?
帽子を選ぶときのアドバイスはありますか?

「まず、お客様の好みの色などを聞いたりはしますが、長年販売していた経験からかその方にはこちらが似合うのではないか。とお薦めしたりしますね。お客様ご自身に被っていただきますが、少し被り方のアドバイスを加えることで、お客様の印象がグッとよくなり、喜んでいただけることが多くなってきました。」

帽子の内側には調節機能をつけてあるそうです。そこをきつめに閉めてもらうとピタッとできるようにしてあったり、ハット(ツバがある帽子)にはリボンをつけていて、帽子留め(別売り)をつけられるようにしたりとの工夫をしているそうです。おしゃれアイテムとしての帽子。若い方は自由に被っていられていますが、帽子のマナーとおしゃれについては、これから勉強していきたいと。帽子づくりをとことん楽しんでいらっしゃるとお見受けしました。

掲載日2022.1.13

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