おじゃまします!手づくり市出展者さま Vol.97「てるぼの屋」

大阪吹田の新旭町通り商店街の一角に工房兼店舗を構えている「てるぼの屋」の前川さんのところにおじゃましま〜す。

Q. てるぼの屋と言う屋号の謂れから教えてください。

「名前の輝美から「てる」、高校時代にいがらし みきおさんの漫画「ぼのぼの」のラッコの主人公に似ているところから友人のつけたあだ名が『てるぼの』。それを今も作家名、屋号として使っています。」

Q. 前川さんが作品を作られるようになったきっかけを教えて下さい。

「最初は紙粘土でした。友人の引越し祝いで贈り物を作りたいと思い、作り始めたのがきっかけです。」

Q. 作品を作っている素材はなんですか?その素材の
良さはどんなところですか?

「今はオーブン陶土です。陶芸を習いに行ったところ家に釜がなかったこと、完成までに時間がかかるので、家でも気軽に陶芸が出来たらと行き着いたのがオーブン粘土でした。焼きに家のオーブンが使え、焼いたときに素焼きっぽくなるのが魅力です。陶器ほど硬くならないので食器とかには使えないですが、自分の作風にはこの粘土の方が合っていたと思っています。」

Q. 作品を見せていただくとほのぼのとして思わず笑みが出てくる作品ですが、
テーマはどのように決めておられますか?

「自分が可愛いと思えるもの。ほっとする。見ていて落ち着く。見たときの存在感が表現できたらと思って作っています。手の中で表現されているミニチュアとかが昔から好きでしたね。」

Q. 前川さんの作品へのこだわりがあればおしえてください。

「モチーフは特に限定していませんが昔、現存のプロレスラーの人を作って欲しいと頼まれたことがありました。肌の露出が多いので見た目を近づけることが難しいのですが、どんなものを作るにしろ「生きている感じ」「体温」を表現できるようにこころがけています。小さい作品でも、よく見たらおへそや、おしりの穴があったりします(笑)。」

Q. 買い求めるお客さんの年齢層はいくつぐらいの方が多いですか?

「30代、40代の方が多く。その次にそれよりも上の方。その次になぜかおっちゃん世代の方が多いですね。最近は海外のお客さまが増えてきたのですが、海外のお客さまは若い方が多いです。」

Q. 差し支えなければですが、この作品を作るまえにしていた仕事  または、並行してされていることはありますか?

「今はこの仕事だけです。この仕事を始める前はパン屋さんで働いていました。昔から捏ねる作業をしていましたね(笑)。」

Q. 教室もされているそうですが、どんな感じですか?

「商店街に店を構えていることもあり、親御さんの買い物中にお子さまが参加されることもあります。教えるための見本があるのですが、同じ教え方をしても、捏ねたりしているうちに、それぞれの個性が作品に現れてきて、作り手に似てくるというのを見ていると興味深いです。月1回ですが、デイサービスにも教えに行っています。思い通りに作ることができないのかもしれませんが、その中で味わい深いものを作っていく工程を見ていると、教えるというよりも学ばせていただいています。形作られた作品は、1週間程乾かしてから次の工程に進めますが、その間崩れてきてしまったところの補修などもしていきます。制作の倍ほどの時間がかかりますが、やりがいを感じています。」

Q. これからの目標などがありましたら聞かせてください。

「作り続けることが目標です。作る種類はいくらでも増やすことはできますが、自分がおばあちゃんになって粘土おばあちゃんと言われるまで今の制作への気持ちをキープしながら続けていけたらいいな。と思っています。」

Q. 手づくり市に出展されていての楽しい話しはありますか?

「お客さんとの出会いはもちろん楽しいです。加えて、出展者さん同士のつながりが出来たことが良かったことです。普段制作中は孤独に感じますが、市に行くと何気ない挨拶から始まり、野外販売なので自然の厳しい環境にあった時など励ましあったりして、そんな何気ないことでも嬉しく楽しく感じています。」

作品を置くための木枠なども身近な素材から手づくりするアイデア。気取らず暖かい人当たりが作品にバッチリ出ていると思いました。イラストの学校出身というのも納得の描かれているイラストも素敵でした。

掲載日2020.4.13

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