おじゃまします!手づくり市出展者さま Vol.96「riru.K」

ひょんなキッカケから使い始めた愛称を作家名、屋号として登録されているriru.K「リル・ケイ」さんにお話を伺いました。

Q. 屋号も作家名もriru. K(リル・ケイ)さんなのですが名前の謂れを教えてください。

「学生時代の友人と友人のお父様と飲む機会があり、楽しくなってカラオケをしていた時になぜか“上海帰りのリル”を歌うことになって(その時には知らなかった曲)、酔った勢い(笑)で歌の最後の歌詞で“誰かリルを知らないか”の部分で『リルは何処に?ここに居たんだ』ってやり取りで盛り上がりました。それが縁で“リル“という愛称を使うようになりました。そこに本名のイニシャルの”K”をつけたものです。」

Q.リル・ケイさんと言えば、マトリョーシカが代表的な作品ですが、
マトリョーシカについて教えてください。

「マトリョーシカは、最初はロシアの人が日本のこけしと箱根細工の入れ子人形をお土産として持ち帰り、それが原型とも言われているものです。1900年のパリ万博で受賞したのをきっかけに多く作られるようになったようです。お人形に隣に住んでいた女の子の名前“マトリョーナ“とロシア語でちゃんの意味のシカでマトリョーシカと名付けられました。」

Q.マトリョーシカを作るようになった
きっかけはなんですか?

「利用していたSNSでイラストレーターの仲間と個展をやりたい。ということになり、3人で始めた場所が同志社大学近くのギャラリーで”マトリョーシカ”というところでした。2回目の展覧会の時にテーマを決めようとなり、ギャラリー名のマトリョーシカをそれぞれで作ることになりました。他の2名はオリジナルのキャラクターを持ち合わせていたのですが、私は特にはなかったので、一般的なもので描きました。それが始まりです。」

Q. ポストカードを見せていただくと細い線描きの作品ですが、
花などを面でなく線で表現されているこの技法は何か名前がありますか?

「元々漫画家を目指していたので、ペンや筆で描くことは慣れていました。色使いなどに関して言えば、京友禅の彩色の仕事をしていた時がありますので、本場のマトリョーシカの見た目が好みではなかったのもあり、日本の色と言われる少しくすんだ色目をベースに置いて好きな花を描いています。特にマーガレット系を描く際には細い線で描くようにしています。」

Q.手づくり市に出てこられるようになったきっかけは?

「友人に紹介されました。高校時代から同人誌などのイベントで販売をしてきたので、対面販売に関しては難しくは感じていなかったので、下見もせず参加しました。最初の日8時頃に行き(今になって思えば無謀でしたが)、何処に出展していいのか分からず、主催者の榎本さんに『初めてなのですが、何処に出展したらいいですか?』と尋ねたら、『下見もせず、度胸があるなぁ。』とびっくりされたことを覚えています。12年前の秋のことです。(笑)」

Q. 手づくり市で印象に残っている思い出などありますか?

「参加したばかりの頃、朝早く準備が終わった頃、お客さんが『これまけて』と交渉されてきて、ギリギリの値段をつけていたので安くできません。のやり取りをしていたら、急にお金を握らされて。。。押し切られてしまったことが悔しい思い出です。今ならちゃんと対応できるのに(苦笑)。嬉しいことは、新作などを楽しみに来てくださるリピーターのお客さまと手づくり市でお会いできるのが励みになり、楽しみになっています。何より作り手の仲間が増えたことが一番ですね。」

Q.漫画は今でも描いていらっしゃるのですか?

「最近は漫画を描く体力はなかなかないですね。絵本を1年に1回、東京の美術館での展覧会に出品しています。イタリア・ボローニャ国際絵本絵画展の応募を毎年目標にしていて、賞狙いというより作品に行ってらっしゃい。という気持ちで応募しています。」

Q.これからどんな作品に挑戦したいですか?

「マトリョーシカを始めとしてバリエーションを増やしていきたいです。作品を見ていただいて私の作品だと分かってもらえるようになりたいですね。」

友人の親御さん、親御さんのご友人などにオリジナルの塗り絵を通して介護レクチャや、一般の方にも塗り絵のワークショップを続けていらっしゃると多岐に渡り活躍されているリル・ケイさん。飾り気のない素敵な笑顔でこちらの不手際にも嫌な顔をせずにインタビューにお付き合いくださり嬉しく思いました。マトリョーシカひとつひとつに想いを込めて、筆を進める姿に幸せを分けていただいた気持ちになりました。

掲載日2020.3.13

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