おじゃまします!手づくり市出展者さま Vol.81「吾亦紅」

古布を使った洋服、バッグ、アクセサリー、帽子など様々な種類の作品を手がけている吾亦紅の白鳥さん、温かみのある生地の柄を素敵に組み合わせています。そのアトリエ兼ご自宅にお話を伺いに行きました。

Q. 白鳥さんが古布で作品を作られるようになったきっかけは何ですか?

「母がずっと作っているのを見てきていたので興味はありました。ある時小物から作ってみたいと思い始めて作ったのがスタートです。」

Q. 古布のなかでも、木綿地にこだわっての作品が多いですが、
木綿の持っている魅力はなんですか?

「木綿、藍染、絣の古布にこだわっていますが、木綿は丈夫で1年の中で長く着られること、家でガシガシ洗えること、Gパン、Tシャツに合わせやすいことです。藍染の木綿は藍の香りがふわっといい匂いがして、虫除けの効果もあるのがいいですね。絣は地味なものが多いですが、いろんな柄を組み合わせることで華やかに魅せることができるんです。」

Q. 手づくり市に出展されるようになったきっかけはなんですか?

「平成8年頃から母が百万遍に出展していました。その頃私は、お勤めをしていたので開催日が日曜などの時には、手伝いをしていましたが、いつからなぜ?というのははっきりしないですね(笑)」

 

Q. 屋号「吾亦紅」はどんな謂れでつけたのですか?

「母が花好きでしたので、お花の名前にしようと考えました。ワレモコウは、“私もここで赤く咲いていますよ”という意味合いで自分もみんなの中で赤く咲ければいいなと思ったからです。あっ、母は今も元気です(笑)85歳になりましたので、毎回とはいきませんが、気候の良い春や秋には一緒に手づくり市に参加しています。先日も一緒に。みなさんと会えるのは楽しいからまた参加したいと言っています。」

Q. どんな小さな布も大事にパッチワークされ、幾重にも重ねて縫われている作業は大変だと思いますが、
苦労されるところはどんなところですか?

「手間は確かにかかります。着物をほどいて、きれいにお洗濯をするところから始めます。着物の生地は幅35cm程、洋服の生地は110cmが必要なので、まず布を足して幅が足りるようにしなければなりません。色や柄を考えながら生地を作るところから始めるのに時間がかかります。布は母が溜めていたものから、仕入先が吟味してくれているのと、時々、お客様がこれ使って。ともってきてくださったりして使わせていただいています。どんな小さな端切れでも大切に残してあります。だんだん木綿も減ってきていますので。それと、パッチワークで幾重にも重ねている部分のミシンがけはミシンの針がボキボキ折れるほど大変ですね。」

 

Q. 新しい作品を作る時のアイデアはどう生み出しますか?

「布を見て、何とかしてこの布を使いたいという思いからが大きいですね。お客様から配色をどうやって考えるのと尋ねられることもあるのですが、特別な方法はないです。言葉で表せる方法ではないということですね(笑)」

Q. お買い求めいただいた作品を長く使うために気をつけなくてはいけないことはありますか?

「できれば漂白成分が入っていない洗剤を使って手洗いしていただくと、長く風合いを残した状態で使えます。」

Q. 目標とされているのはお母様ですか?

「母の仕事はとても丁寧なので、こんな手間をかけて作っているんだというのを間近で見ていて、母のように作れるようになりたいと思っています。襟のちょっとしたコツなど、最近は自分で後から見ることができるように動画を撮らせてもらっています。以前は、仕事の邪魔だからこないでと言われていたが、最近は色々教えてもらっています。」

Q. 仕事の息抜きはなんですか?

「野球観戦が多いですね。あとは、思いついた時に母と主人とでドライブに行ったりします。先日は、ポール(・マッカートニー)のコンサートにも行ってきました。」

Q. これからの目標があれば聞かせてください。

「色々やりたいことがたくさんあります。最近は刺し子の作品も手がけています。男性のお客様も増えてきて、ここ2〜3年は男物も気にしています。ただ、男性の体型は様々なので、その方の着ているものを一度お預かりしてそこから型紙をおこして作っていたりします。型紙起こしは母にお願いしています。」

リピーターの方が毎回多く足を運んでくれ、全国に友人が出来ていくのがとても楽しいとお話ししてくださいました。台風の影響で中止になった翌月の出店時には、遠くはハワイから多くのお客様が心配してきてくださったとのこと。対面販売の良さを実感し、これからも多くのお客様とコミュニケーションを続けながら作品を作り続けていきたいと終始笑顔で答えてくださいました。

掲載日2018.12.13

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