おじゃまします!手づくり市出展者さま Vol.78「めいポタ」

Q. 陶芸をされるようになった経歴を教えてください。

「学生時代から器を見るのが好きで、そのうち自分でも作ってみたいなと思い始めました。仕事に就いてから自由にできるお金もできたので、陶芸教室に通い始めました。もともとは歯科衛生士でした。教室に通っているうちにどんどん陶芸にはまり、そろそろ売り始めたらと勧められ、そのうち陶芸が本業になりました。土を触り始めてから28年近く経っています。」

Q. 陶芸一本に思い切るきっかけは?

「陶芸を仕事にしようか、趣味で続けようかという分岐点はあり、悩みましたが、自分の中で陶芸は特別でした。他のことは長いこと続けられなかったのに、陶芸は飽きることがなくて、ずっと続けたいという気持ちがありましたので、仕事にすることで嫌になってしまう気持ちが芽生えてしまうのが怖かったのですが、これだけ続けてやってきたので、大丈夫だろうと考え、陶芸を仕事にすることに踏み切りました。」

Q.手びねりで作品を作っておられるそうですが、
手びねりの特徴を教えてください。

「初めて教わったのが、玉作り(手びねりの基本)の技法でした。その後ろくろの先生に教えていただいたこともあるのですが、ろくろのスピードと自分のマイペースさ、機械との兼ね合いが合わなかったので、なんか違うと思ったのと、自分の作ったろくろの作品が気に入らなかったのもあり、出来上がりの手作り感が表現できる手びねりでやっていこうと決めました。」

Q.めいポタさんの作品のこだわりはなんですか?

「同じものを作るにしても、同じものを作っているとは考えていないです。似ているけど、兄弟やいとこというように、ひとつひとつの作品に思いを込めて作っています。グラム(重さ)だけ量って、細かいサイズは測らずに作っています。」

Q.絵を描くことはお得意でしたか ?

「実は、絵は苦手です。ただ、線を描いていくのは好きで、特に細い線で描くのが好きです。自分は抽象的な絵が好きですが具象も描きます。」

Q.陶芸をされているならではの、ご苦労はなんですか ?

「成形、絵付け、化粧、絵を描くこと、焼き、汚しの工程を経ていくのですが、特に焼きの部分は焼き上がらないと結果が分からなくて。焼きに入るまでの工程の中で例えば乾かす時間などで焼きの結果への影響も出てきます。私は、陶芸作業は焼く工程は化学変化なのですが、乾燥、温度変化による収縮など自分の手を離れて、自然にお任せする?自然と相談する?部分が毎回ドキドキします。想像していた結果と完全に同じものが出来上がってこないというのは、難しいですね。」

Q.どんな作品を作っている時が一番楽しい時ですか ?

「最近、はり合わせの技法で作成している時です。あと、色をノセていく工程が好きです。自分は1から生み出すというより、何かあればそこから広げていくのが楽しいです。例えば、絵の具をたくさん頂いたので、そこから作品を作りたい。とか釉薬を頂いた時は、それを使ってみたい。とある素材から思い巡らして作っていくのが楽しくて好きなんです。」

Q.仕事以外での、趣味とか息抜きにしている事があれば教えてください。

「それがないのです。百万遍さんでよく近くで出展されている菅原さんのように、バレーボールとかあるといいのですが(笑)。(おじゃまします69回目の「陽気窯(菅原顕吾)」さんのこと) 美術鑑賞やお茶は、楽しいですが、陶芸と全然関係ないこともしたくて模索中です。」

Q. めいポタさんの屋号のいわれは?

「めいは、自分の名前”明美“と生まれ月の英語”May”から、加えてシンプルに工房とつけて、最初はめい工房という屋号でしたが、自分の作品と屋号のイメージが合わないと思い始めた時に、陶芸を英語にするとポタリ、ポタリは、陶芸職人となるので、自分は職人ではなく作家だからどうしようと調べていたら陶芸作家はポタでした。それとブラブラするというポタリングの単語も気に入り、めいポタにしました。」

Q. 手づくり市に出展されての感想をお聞かせください。

「京都の手づくり市の存在は知っていましたが、距離的に、無理無理と思っていました。そんな折、以前出展されていた木工関係の方が、一緒に連れていくから出展してみない?と言われて一緒に参加したのがきっかけです。
最初はとにかく眠たかったという記憶しか残っていません。(笑) 今は、慣れましたけど、朝早く出てくるのに慣れるまでは、眠たかったという記憶の方が印象深いです。」

Q.それでも今まで続けてこられた理由はありますか?

「続けようと思ったのは、他の出展者さんから『いろんな人が出展しているから、いつかあなたにもお客さんがつくようになるよ。』とアドバイスしてくださったので、そうなるまで頑張ろうと思って出展を続けています。
いつの間にか10年くらい経っていますね。(笑)。」

Q.これからの目標があれば教えてください。

「いろいろ陶芸に関わることにチャレンジしていきたいです。最近、ネット販売を始めました。今後はちょっと教えることもやってみたいです。」

古いもの、時間を経ている状態のもの、錆や朽ちていく状態が好きで、カラフルなものも好き。好きな陶芸を自分の好きな感覚の中で続けているめいポタさんのこれからの作品も楽しみになりました。

掲載日2018.9.13

画像