おじゃまします!手づくり市出展者さま Vol.50「kukuLu」

社会人になった時、「自分の欲しいものは自分で作りたい」との想いにかられ、
仕事をしながら彫金教室に通い始めた「kukuLu」代表の喜多健一さん。
海が好きだから、一度は海の見える場所にということで神戸に引っ越したそうです。
奥様の真理子さんのさわやかな笑顔に出迎えられ、おじゃまします。

Q: 屋号であるkukuLuのいわれを教えてください。

(真理子さん)
「kukuLuはネパール語で犬の意味があり、沖縄では
 心の意味があります。
 それに、標準語ではくくる、結ぶ意味もあります。
 私たちは犬が好きで、沖縄が好き、好きな言葉が
 この中に沢山詰まっているのです。それと、
 特定の意味を持たす言葉よりお客さんが覚えやすく、
 響きからイメージし易いシンプルな言葉を屋号に
 したかったのです。」

Q: 奥様のアイディアが沢山活かされているのですね。

(真理子さん)
「そうですね、この人は創ること以外には
 興味を持たない人なんです。(笑)」

Q: どんなきっかけで彫金を始められたのですか?

(健一さん)
「元々は物作りが好きだったので、自分の身につける物が
 欲しくて作ろうとしたのです。でも、彫金は
 最初の入りが難しく本を読むだけでは無理なので、
 京都の伝統的な彫金教室に仕事をしながら通いました。」

Q: それから彫金の仕事だけにシフトされたのですか?

(健一さん)
「そうですね、知恩寺さんに出るようになってから
 専念しました。」

Q: 彫金の魅力は何ですか?

(健一さん)
「扱うものは無機質な金属なのですが、
 それを冷たいものではなく生き生きした物に変えていく、
 そのことに楽しさを感じて作っています。
 これからもアクセサリーはずっと作っていきますけど、
 だからと言って彫金だけに固執することはないかも
 知れませんね。この先自分が何に興味を持ち始めるか
 わかりませんから。(笑)
 彫金には色々な技法があり、それを磨くことで
 出来ることが増えてもきました。それで金属を
 漆や木や七宝焼きなど他のものと組み合わせても
 面白いかなと考えているのです。」

Q: 作品をみると、女性的な繊細さがうかがえますが、元々神経質な方ですか?

(真理子さん)
「物作りに於いては繊細と思います。」

(健一さん)
「細かい作業がもともと好きなんでね。
 販売するとこで小さいものを作っていると、面白がってくれるお客様とかもおられますしね。(笑)」

(真理子さん)
「4、5年前よりも技術がついて、元々小さかったものがより小さなものになっていますね。(笑)」

Q: 作品の特長は何ですか?

(健一さん)
「うちはね、何やろうね…
 コンセプトとかも良く聞かれんですけど、その時々で自分が作りたいものを作っているので、
 あるような無いような感じですね。(笑)
 作品の幅が広く細かいので、見たらここのものと覚えてもらえているのが特長ですかね。」

Q: 作りたい物はどこから刺激を受けるのですか?

(健一さん)
「自分から作る時は技法から入ります、この技術を使って
 ピアスを作ってみようとか考える場合です。
 それとは逆にお客様から『花』とかのお題をもらって
 それを作るために試行錯誤してより良い方法を
 見つけ出す場合とかですね。」

Q: お花とか柔らかいお題をもらったりした時、
 硬いイメージの金属でどうそれを表現するか、
 どのようなとこに気配りされるのですか?

(健一さん)
「物により勿論変わっていくのですが、機械を使わないので
 ちょっとした溝を彫るとか、仕上げていく金属の角を
 落として丸みを出すとか、光の感じで変わるので
 平面がきれい過ぎると平らにしか見えなくなるので、
 表面をうねらせ生き生きした感じを出したりとか、
 色々と考えながら作っています。
 その方が表現出来て1点1点変わっていき
 同じ物にはなりませんからね。」

Q: 作品には生活感のある物から動物までと幅広い
 ですが、お好きなテーマはどの方面なのですか?

(健一さん)
「どちらも最初は糸ノコの練習として作っていました。
 動物などは、最初は上手く透かせず不細工な物を
 作っていましたが、各々の個性があるので
 それはそれで可愛いと思っていました。
 上達すると上手く抜けるようになるのですが、
 綺麗過ぎて不細工だった動物に
 多く注文があったりして。(笑)」

Q: これからの目標は何ですか?

(健一さん)
「直接お客さんと繋がれる場があれば、
 お店は持たなくて良いかなと思っているので、
 楽しく続けられることですかね。
 結構細かい作業が多いので、
 年配の職人さんなどに『若いうちだけやで!』
 とか言われるのですが、出来なくなる物もあるかも
 知れませんが、積み重ねて出来ることもあると思うので、
 今より出来ることを増やしていって本当に
 いい歳になるまで続けることが目標ですね。」

kukuLuさんはイベントなどでワークショップなども開いているそうです。
チャンスがあれば参加して、あなたのオリジナルアクセサリーを作ってみて下さい。

画像