おじゃまします!手づくり市出展者さま Vol.45「一架製作所」

松川彩夏さんと松川哲也さん親子が出展されている
「一架製作所」さんに今回はおじゃまします。
本日は、代表の彩夏さんがご都合悪くお話が聞けませんでしたが、哲也さんからは、
たくさんのお話が聞けました。加えて、手づくり市主催の催事に
「ペンモード」の屋号で共同出展されている三上良弘さんもおられ、
これからの新たな構想も伺えました。

Q: 屋号である『一架製作所』の由来を教えてください。

(松川さん)
「額縁やフレームは、一架、二架と数えるので、
 そこで『一架』と言う言葉を選びました。
 それと、額は四つのフレームをしっかりと繋いで作る
 ものですから、仕事に携わる人達もこれと同じように、
 繋がっていけたら良いなとの想いを込めつけました。」

Q: 一架製作所の作品は、ペンと小さな額縁の
 アクセサリーとがあるのですが、担当者が
 違うのですか?

(松川さん)
「はい。小さな額縁のアクセサリーは彩夏が作っています。
 日本は外国と比べ写真や絵を飾る文化がなかった上に、
 リーマンショック以後に絵が全く売れなくなりました。
 その影響で絵を飾る人たちも、本当に限られるように
 なりました。それなら、もっと身近な机の上に置ける物、
 持ち運べる絵があっても良いと考え、アクセサリー型の
 絵が出来ました。
 彩夏が色々な作家さんとコラボしながら作っています。」

Q: 松川さんは、以前からペンを作られて
 いたのですか?

(松川さん)
「いえ、違います。
 会社勤めをしていた時に、そこの社長さんが
 ガラスのペンを作られたのです。
 そこにはガラスペンを使われた国内外を問わず
 多くの方々からたくさんの礼状が届くのですよ。
 それを見ていると、物を作って喜ばれる職業って
 良いなと凄く憧れましたね。」

Q: もの作りが好きだったのですね。

(松川さん)
「好きでしたね。
 当初、ペン作りは趣味程度だったのですが、
 身体を壊したのをきっかけに、持てる時間の中
 ネットで情報を集めながら独学で勉強を始めました。
 ほとんどが手に当たる部分を木でつくりメタルや
 革で作られているものは、まだありませんでした。
 ペン自体の性能はあがっていたのですが、それを
 選ぶ楽しみはあまりなかったように思います。」

Q: それでペンに興味が深まっていったのですか?

(松川さん)
「時代も合理化が推し進められ、以前は会社に入れば
 配給されていたボールペンなども
 個人購入する形になってきました。

 すると、同じ買うならば自分に似合うペンを探す人たちが
 増えたのです。ですから、個性豊かなペンを作ることで
 人に喜んでもらえる仕事が出来ると思いました。」

Q: 今はどんな素材でつくられているのですか?

(松川さん)
「木は割れてしまいやすいので、
 あまり好きではないのです。
 メタルや新しい素材の砂・象牙・石・骨・革など
 可能性は広がっています。
 それに、ペンとセットになりそうな物も考案、
 今はスマートフォンのカバーを作り、
 ペンとセットにし、ギフトで使えるように
 商品構成を作り展開させていこうと考えています。」

Q: ここにおられる三上さんとは、手づくり市の
 催事などではご一緒されているのですよね。

(松川さん)
「はい、今年から一緒に『ペンモード』の屋号で
 ジョイントしています。」

Q: お二人が出会っての感想をお聞かせ下さいますか?

(三上さん)
「僕は、自分の気に入った物だけを売ろうと思っていたの
 ですが、松川さんと出会って、『作ったものはとにかく
 お客さんの前にだして、お客さんの声を聞くことが先!』
 とアドバイスされ実行しました。
 すると、自分の自信のあったものが売れなかったり、
 自信の無いものが売れたり。
 これで価値観が変わりはじめ、
 一度自分を疑ってみることに気付きましたね。」

(松川さん)
「僕は三上君のように職人さんの世界に入りませんでした。
 僕の視点からですがこれからの時代は、
 ネット上の既存商品を売るだけではなく、お客さんの
 声を聞きながら、例えば靴ならば履きやすいように
 調整や変化をつけ、お客さんの笑顔を得る商品作りを
 することが大切な時代と思います。
 大きな企業は縦社会、私たちは人が手を取り合える横社会。
 しかも模索しながら作った物を、お客さんの声をいち早く
 直に聞ける『手づくり市』という場があります。
 市はお客さんに作ったものを見ていただいて、
 意見をいただける場所です。
 これを生かして、お客さんも私たちも笑顔でいられる
 物づくりをしていきたいと思います。」

色々なコラボが始まり、より良い作品が誕生していく。
手づくり市は、人と人の出会いの場であるが故に、何時もわくわくできる
無限の可能性があるのですね。改めて確認させていただきました。

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