おじゃまします!手づくり市出展者さま Vol.25「草木染め色束irotaba」

今日は、「草木染め色束irotaba」の屋号で
出展されている、西村祐里依さんの工房を
訪ねました。

ここは、数年前から探し続け2年前
本当にラッキーで出会えた格安物件なんだそうです。

自力リフォームもまだまだ完全に終わっていない
そうですが、素敵な色で飾られた部屋を
堪能しながらお話をききました。

Q: 素敵な工房ですね。

「はい、まだこの部屋しか予算の都合で
手を入れてません、屋根の雨漏り修繕に
お金がかかって(笑)
でも、以前に住んでいた人が丁寧に
使われていたのでずいぶん助かりはしています。」

Q: 染め、織り、縫い、フェルトと色々と
手がけられていますが、最初はなにから
手がけ始めたのですか?

「大学が、今の京都造形大学で織の専攻でした。
その他に、化学染料や立体作品、ファイバーワークの
勉強をして(故)高木敏子さんの影響をうけ、
古いものも気にはなっていましたが
ファイバーワークに傾倒しました。」

Q: 卒業されてからは?

「卒業してからは生地の会社に就職をして、そこで
座布団や布団の柄のデザイン企画や、図案を持って
全国を廻ったり、ヤングカジュアルのプリント生地
のデザイン企画をしていました。

しかし、会社では流行りの図案やデザインを企画する
だけで、自分の好きな物は作れないことに
かなりストレスが溜まっていきました。
だから工場でガーンと生産されるものより、
手づくりの原点に帰する草木染が自分に合って
いたのだと思いました。」

 

Q: 草木染を始められたきっかけは何でしたか?

「会社を辞めた後に、人と触れ合う仕事がしたくて
アパレル業界のお店に勤めもしたのですが、
子どもが出来て子育てに専念することになり
辞めました。
でもそれが、自分の居場所がなくなることでも
あったのです。
そんな時、子供用品を探しに駅周辺をうろうろして
いたら、草木染の工房の作品展の看板が目にとまり
行ってみました。そして気がついたら
初対面の草木染の先生に、今までの事情をはなし
何年かしたら教えてもらえるように
直談判していました。
先生もびっくりされていましたけど。(笑)
そして、上の子が幼稚園に入ったのを契機に
草木染を始めました。」

Q: 手づくり市に出展されたのはいつごろですか?

「梅小路が最初でしたから、8年前になります。
その3、4年前くらいから草木染は始めていました。
草木染の先生も寛大な方で、
今も習いにいくのですが材料費などにも
お金がかかります。
染めの上達方法は数多く染めることでありますし、
また、日本の草木を多く染めてみたい希望も
あったので、そのお金を市で賄いました。」

Q: 草木染に使う材料はどうやって調達しています?

「滋賀では春先とか秋先とかに車で走っていると、
植木屋さんが剪定をしていることが多いんですね、
見つけたらすぐに車を止めて
『何の種類がありますか?下さい!』と言って
車に積んでもらってくるんです。でも、
それで駐車違反になったこともありました。(笑)
 それと、時期になると緑化公園の木を切るので
そこでもらってきたり、仲の良い植木屋さんに
頼んでいるんです、そうすると切る木の種類を
電話くれたり、玄関にごみ袋で置いて行ってくれたり、
時には不審者か?と思われながら土手で探したりも
しています。(笑) 」

Q: そうですか(笑)

「ですから私の車には紙袋や軍手や植木鋏が
常時積んであるんですよ。(笑)」

Q: 草木染で作ったものの取り扱いで
注意する点などがあれば教えていただけますか?

「草木で染めた物は、直射日光に弱く、
果汁などの酸で色が変わることがあります。
汗などで汚れた場合は、中性洗剤で手洗いし
やさしく形を整えて陰干ししてください。
また時間が経つにつれて、染めた色が濃くなったり
淡くなったりと変化していきます。
日が経つごと、着込むほどの味わいや変化を楽しんで
もらいたいと思います。
とはいえ、長年ご愛用されているうちに
『これは…』『ちょっと…』と、今の色を変えたいと
思われた場合は上から染め変えも出来ます。
ただし、しみなど生地の状況でご希望に添えない
こともあるかもしれませんが、絞り染めなどをして、
一味違った物に変身出きるかと思いますので、
是非ご相談ください。(要実費) 」

Q: 仕事の工程は多いですが、
今どの作業をされている時が一番楽しいですか?

「そうですね、染めている時ですね。
それと、猫の作品づくりを始めているので、
猫作家をしている時が楽しいですね。」

Q: そういう意味では、西村さんを紹介して
くださった星さんも猫好きで、猫つながりですね。
猫は飼ってらしゃるのですか?

「2匹で溺愛しています(笑)」

Q: 猫の作品をみてもそうですが、
西村さんの作品は草木染だけではありませんよね、
そこから一歩前にでたものを感じるのですが。

「そうですね、これからの作品方向と差別化を
どのようにするかを模索中なんです。

最近なのですが市でお客さんに
『ここまでやっている人はここに来ないと
出会えないよね』と言われたのが本当に嬉しくて、
作っていて良かったと思っています。」

市でもご自分で作ったものを身につけていらっしゃる西村さん。
本当に明るく、忌憚なく会話を楽しめる方でした。
今後の作品、おおいに期待しています!!

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