おじゃまします!手づくり市出展者さま Vol.24「町屋ねこ」

今日は猫と椿の作品で有名な「町屋ねこ」さんこと
星眞須美さんの仕事場におじゃまします。

ここは京都の町屋長屋、
静かで風情のある工房です。

Q: 町屋の中での工房は素敵ですね

「はい、この作業場は周りもお年寄りが多く
昼間でも静かで仕事がしやすいです。」

Q: 屋号にも「ねこ」をつけられていますが、
ねこはお好きなんですか?

「はい、大好きで飼っていました。
でも、去年のくれに19年8ケ月、人間でいうと
100歳で死にました。
その後、新しい猫の話をいただくのですが
気持ちがいかず、お断りしています。」

Q: そうですか。星さんは今のお仕事を始めて
どの位になりますか?

「手づくり市に出たときだから、13か14年たちますね。」

Q: その前はどんなお仕事をされていたのですか?

「和服や小物の刺繍などをしていました。
パソコンで出来る作業になってしまい、
それでやめました。」

Q: なるほど刺繍ですか、それから布細工の仕事に?

「いえ、
最初は京都に東京から押絵羽子板を作る先生が
来ていたんです。
決して弟子はとらない方だったのですが、
作る作品がとても綺麗で素晴らしくて、
何とか教えてもらえるようになり、
4年ほどで技術を習得しました。」

 

Q: 関西では押絵羽子板を飾る習慣はほとんどないですものね、椿の花やねこの形を厚紙で作って、
布を押し付けて張り、その間に綿を入れて高低をつけて仕上げる押絵の技法を教えて下さる方は
あまりおられませんよね。作品を作る中で、楽しく思える工程はどこですか?

「図案を描いている時と生地探しをしている時ですね。」

Q: 絵を描くのは好きでしたか?

「小さい時から好きでした。
猫があんな格好、こんな格好もしているなと色々と考え描いているの幸せです。
猫好きの方も多いですから、飽きさせないようにしないといけないし。
デザインは結構いろんなところで賞をいただいてもいるんですよ。」

Q: 猫好きのお客さんの見分けはつきますか?

「東京のお客さんに多いですけど、
もうメロメロになりますからすぐわかりますね。」

Q: 素材になる着物生地の古布を集めは大変でしょ。

「知り合いの方々が着物を持って来てくださったり
しますが、地方まで足を運びますよ。」

Q: 生地の在庫を見せていただきましたが、
凄いですね、絞りなどなかなか手にはいらない
物もありますよね。

「はい、作りあげてからも出来上がりが
気に入らない場合は、貴重な生地を使っていても
もう一度やり直ししますし。
また同じ生地を使うこともないので、
一つの作品が一点ものなのですね。」

Q: 星さんの技術は
今後は誰かに受け継がれるのですか?

「学校などのお話も頂くのですが、
今は忙しすぎて無理ですね、それに性格的にも
あまり向いていないのかも(笑) 」

Q: 作業の中でこだわる道具はなんですか?

「それは鋏ですね。
手作業ですから同じ様に一つ一つ切らなければ
ならないので、切れ味に自然とこだわりますね。」

Q: 今後の夢はなんですか?

「今後の夢は,もっとリアルなもの作りたいとか、
大きな作品を作りたいとか希望はありますが、
とにかく時間がないので…。」

在庫を1年寝かすよりは、
作品を好きでいて下さるなら、
早く飾ってもらいたいから
たまには値引きもしてしまうそうです。

(友達からその方が忙しくなるから
 大変と言われるそうですが!)

でも、その方が、
また新たな作品を作る楽しみがあると、
笑ったお顔が素敵でした。

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