おじゃまします!手づくり市出展者さま Vol.12「馬 tazuna」

前回の金子さんからご紹介頂いたのは、馬 tazunaの林行彦さんと古田千裕さん親子。
牛革は知っていても、余り馴染みのない馬の革製品…
さて、どんな違いがあるのかと興味深く伺ってみました。

Q: 最初に、ご紹介下さった金子さんとは?

(行彦さん)
「『知り合いが商談会のパンフレットを送ってきてくれた
が、まだ売るものが出来てないので参加できんよ。』と
話していたら、『そのパンフレットを下さい。』と
言われ、金子さんに送ったんですよ。
それがきっかけになり、よく話すようになりましたね。」

Q: 確かに、金子さんの営業意欲は凄いですからね(笑)
 それでは、馬 tazunaの屋号の由来はどこから?

(千裕さん)
「私の主人が、馬の鞍周りや、鞭、
馬が走る時に顔に被る覆面、メンコって言いますが、
それらの物を扱う会社で職人をしておりますので、
屋号は主人の仕事からつけました。」

Q: えっ、そうなのですか。

(千裕さん)
「はい、馬具は手縫いのものが多く、私も手づくりが
 好きだったので、馬の革製品を作ってみようと
 始めてみたのです。」

Q: じゃ、手縫いはご主人から?

(千裕さん)
「そうです。主人が私の先生なんです。」

Q: そうですか。
 私はまた、お父様が先生かと思い込んでいて。

(行彦さん)
「私は、西陣関係の仕事をしていたんですよ。」

Q: あっ、それで帆布を革と合体させた
バッグがあるのですね。

(千裕さん)
「デザインは私で、帆布との色の組合せは
 父にお願いしています。」

Q: なるほど。
 作られ始めてどのくらいになるのですか?

(千裕さん)
「今、4年目になります。」

Q: ご主人はどう言っておられます?

(千裕さん)
「馬具の作りよりは鞄の作りのほうが
 細かい作業らしくて、最近では
『良くそこまで細かく縫えるな』と褒めてくれます。
 でも、革の作りのわからないところは、
 やはり主人のアドバイスが必要になります。」

Q: 今、馬 tazunaさんでの一押し商品は何ですか?

(千裕さん)
「他であまり作られない、
 ショルダーの革バッグですね。」

(行彦さん)
「どうしてもこの厚みのあるショルダーは、
 作りにくのですよ。
 わたしらも、特殊なミシンを導入し、
 家内と二人でやっています。」

Q: 両手が使えるショルダーバックは確かに
 便利ですよね。それから、牛革でなく
 馬の革にこだわる理由はなんですか?

(千裕さん)
「どちらも繊維組織は似ていて、用途により優劣は
 あると思いますが、馬革(ばかく)は牛革より
 手だけでも充分に艶はでますし、味わい深さも
 でてきます。
 強靭さも、普通は牛革が強いと思われていますが、
 同じ厚み、同じなめしならば馬革の方があります。
 高級なコートはしなやかさもあり、馬の皮の方が
 多いのです。お尻なんかは「革のダイヤモンド」
 と呼ばれ最高級なんです。(笑)」

Q: そうなのですか。
 では、手づくり市に出展されて4年、この間で思われたことがあればお話しください。

(行彦さん)
「最初は何処で販売しようかと、フリーマーケットなどへ行ってみましたが、
 私たちの思いとは違っていました。
 それで今度は百万遍さんの手づくり市を見てみました。
 そしたら、そこには並んでいる商品は全てが手づくりで、若い人達が生き生きして活気に溢れていました。
 お客さんも品物を見る目が違いました。
 だから、ここで売れるようになったら自信が持てると感じましたね。」

(千裕さん)
「そんな場で販売して、リピートしてくれるお客さんがいる。これが、ホントに嬉しいです。
 一度使ってもらって良いと思われたから、また来て下さると思えますからね。
 それに、 お客さんとのやり取りの中で、私たちも勉強できています。
 お陰様で、こないだ百貨店さんから,限定販売ですが、依頼が来るようにもなりました。
 最初から最後まで自分の手で…
 手づくりが好きだから、まだまだ大量生産は出来ませんけど。」

Q: そうですか、最後にそんな馬 tazunaさんのこれからの夢はなんですか?

(千裕さん)
「夢はですね、
 40から50代のイタリア製スーツを着た男性が、私のつくったビジネスバッグを持ってくださる。
 そういうことが夢で、本当に良いものを知っている大人の方から見極、選ばれるバックを
 つくれるようになることですね。」

ご主人からの直伝を、独学で拡げ、ご両親と一緒につくりだす。
手づくりならではの原点を感じました。
これからも、元気に走る「馬 tazuna」のブランドをいたるとこで、
たくさん見せてください。

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