おじゃまします!手づくり市出展者さま Vol.10「工房ずー」

今回は、「動物が好きで好きでたまらない!」そんな印象を与えてくれる「工房ずー」に
おじゃましました。この動物園には、もう50種類もの動物たちが住んでいるそうなのですが、
今井園長にとっては「まだ50だけ」と、まだまだ創作意欲は盛んなのです。

そんな馬力ある園長も、手づくり市に出展すると、緊張して無口に…。
何とか頑張って、話しかけてみますが、かけられた8割近くのお客さまが遠ざかってしまうそうです。
そんな今井さんが、穏やかな笑顔で、少し照れながらも色んな話を聞かせてくれました。

Q: Sow Men. の畑瀬さんからのご紹介ですが、
畑瀬さんとは何処でお知り合いに
なったのですか?

「大阪のイベントの時に、
僕の猫を買ってくれたことが
きっかけでした」

Q: 粘土細工を始められたきっかけは?

「元々はイラストレーターで、
立体イラストの制作を手がけていました。
そして次に、ブライダル用のそっくりさん
人形作りを。
次第にオーダーされたものを作ることに
疲れて、自分が創りたいものを創ろう
という、そんな意識が強くなってきて、
粘土工芸を始めました。」

Q: その中でも、どうして動物を選んだのですか?

「小さい頃に見ていた「野生の王国」の影響かも知れません。
厳しい、過酷な条件の中で一生懸命に生きている動物たちに、とても興味があり好きでした。
彼らが持っている、身体能力にも魅せられていましたし。」

Q: それで粘土を使って表現しようと。

「悪化を辿る、地球の自然環境。
動物にも人にとっても同じことと思います。
これを改善していかないと大変なことになる、
それをこの動物たちを見た時に、少しでも考える
きっかけになれたらとも思っています。」

Q: 今井さんのお気に入りの動物はなんですか?

「虎が一番好きです。
僕の創る虎はかっこよくはないのですが、
一番好きなんですね。」

Q: どことなく、足元など古風な人形の持つ
味わいがあり、顔を合わせると、何か
話しかけてきますよね。

「そうですか(笑)」

Q: これらの動物たちをどんな人たちに
届けたいですか?

「僕の動物たちを、好きと思っていただける方々に
届けたいと思いますし、届けられたなら嬉しいです。
そして、作品を通して、様々な動物が
一緒に生きていることを感じて欲しいですね。」

Q: 今井さんは、作品を作るのに影響を
受けた方はいらっしゃいますか?

「その時々に気になる作品はありますが、
特別にはいないです。」

Q: そうですか、息詰まったりしたことは?

「ありますね。
そんな時は、本物の動物をみてリフレッシュ
させています。
たくさんの動物と出会いたいから、
屋号も「ずー」(動物園)と名づけました。」
(でも、最初は「白熊堂」にしたかったそうです。)

Q: 動物たちは、どんな素材で、
どんな工程でつくられているのですか?

「細かい作り方は、ホームページに掲載していますが、
作りたい動物の姿を考え、こんな落書きから始めています。
以前はここで人に意見を聞いてみたこともありましたが、ケチョンケチョンに言われて、
それからは人には聞きません!(*どうやら奥さんのようでした)
そして素材はオーブン陶土を使っています。
焼くのは、家庭にある調理用のオーブンで焼いています。それと、粘土細工ではなく造形なのです。
ですから、型をつくり、こうして粘土を手で詰め込んでいきます。
その量も、最終の姿を頭に描いて加減していきます。」

Q: 手慣れたものですね。

「大きい作品の工程は、彫刻と似ていますね。
色々なホームページを見たりして、独学で
考えてやってきました。」

Q: 手づくり市へ出展されてどれくらいに
なりますか?

「ちょうど4年目になります。」

Q: 出展されたきっかけは何でしたか?

「40歳をむかえる時、
もう人生の半分を過ごした感じになって…
これ以後は、色々な人に見てもらえる作品を
残したくなり、動物たちを作り始めたんです。」

「楽しかったです!
今まで企業を介在してやっていたことが、
出展することで、直にお客さんの声を聞いて、
作ることを始められました。
もちろん、作品に否定的な声もあったりしますが、
喜んでくださるお客さんの声もあります。
悩みもしますが、喜ぶお客さんの顔をどうしたら
より喜ばせることが出来るかを考えて、作っています。
直にお客さんの反応を感じられることが、
僕には格別なことでした。」

こんなに動物を愛して、
つくることに真摯に向き合えるならば、
無口な今井さんの代わりに並んでいる動物たちが、
きっとお客様に話しかけてくれているはず
例えそれが伝えづらい事であったとしても…

「工房ずー(動物園)」では、皆さんのお越しを動物たちが迎えてくれます。
園長ではなく、動物たちとお話をしてみてください。
きっと楽しい時間を過ごせるはずです。

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