おじゃまします!手づくり市出展者さま Vol.4「クアトロガッツ4Gats」

4Gats(クアトロガッツ)は中辻大也さんと、田中渚さんが
ご一緒にはじめられ、「手づくり市」に出展開始。
そこに、弟さんの中辻晃生さん、渚さんの同級生であるしーちゃんが加わり、1年過ぎには
4人になりました。今ではバイト君達を含めると、なんと9人グループで頑張っているのです。

この「4Gats」という名前は、実はスペインのバルセロナにある、実存のカフェに由来しています。

ここは、若かりしピカソをはじめ、
たくさんの芸術家が集い、モノ創りに対する
哲学を語りあっていた場所でもあります。
彼らを見守り、育ててきた「4Gats」。

芸術家のモノ創りに対する「心」から
学ぶという意味を込め、名づけた名前
なのだそうです。

そして、今は「手づくり市」で出会う
お客様とのコミュニケーションをヒントにして、
より良いモノ創りを目指しているそうです。
「手づくり市」は、まるで京都の「4Gats」のように見えてきました。

Q: 革製品の製作を始められたきっかけは?

(渚さん)「私は最初、革の平面が、立体になる靴に興味をもち、靴職人を目指してイタリアへ行きました。
日本に戻り、靴職人の修行もしたのですが、いざ仕事をしようとしたら、なかなか商売になることが難しかったんです。
それで、革が好きでしたので、小物も手がけるようになっていったんです。」

Q: なるほど、革の靴が最初だったのですか。
中辻さんのほうは?

(中辻さん)
「僕には、元々、何か商売をやりたいとの希望がありました。
そんなとき、中古のミシンを買いに行ったら、店のおっちゃんが、
『もう店を閉めるから、革が余っているから、いるならヤルで』
と言われ、なんと、軽トラック一杯もらって来たんです。
これを何とか商売につなげたいと思い、創れば道端でも、
どこででも売ろうと考え、始めたんです」

(渚さん)
「この人は(実は、中辻さんと渚さんはご夫婦なのです)
私にないものをもっているんです。
私は創ることが大好きで、それしか出来ませんでした。
だからと言って、職人さんの下についてやることも性に合わず、
自分の発想で創ることが主体だったんですね。
ですから、靴から革、革から革で創る小物創りへ
興味が移り、創ることが楽しくなっていったんです。」

Q: なるほど、ベストなカップルですね。

(中辻さん)
「最初は靴も路上で売りましたけど、
何万円もの靴が路上で売れませんよね。そこで覚えたのは、
警察対応学みたいなもんでした。(笑い)
そして、小物創りをはじめ、
6年前くらいに「手づくり市」に出展したんです。

最初は、ブレスレット、鍵カバー、サンダルの
3点くらいしかなかったんです。

Q: 4Gatsさんの作品へのコンセプト
とこだわりを教えてくれますか?

(中辻さん)
「コンセプトは、アイディアの物創りですね。
最初、出展したときもブレスレットが人気でした。サイズをその場で合わせ、色も選べたことが売れた要因であり、
他店との差別化を図れたことだと思います。
そして、もう一つはお客さんとのコミュニケーションで商品改良をしてきたことですね。
市で話すことで、こちらのアイディアと使うお客さんのセミオーダーの意見交換ができて、それによって、
新たな商品が生まれるんです。
これは、市でなければありえないことで、古くからの対面販売の1番のメリットだと思います。
デパートとか、どんな大きなところで販売が出来ようが、これだけはここにしかありません。
それと、うちの製品は、靴つくりで得た技術が織り込まれたりもしています。
革素材へのこだわりは、
フルべジタブルタンニングレザーと言って、燃やしても有害な物質を
発生しない、土に埋めても分解され、土に返る!
使い込むほどに味わいがでる
とことん国産にこだわった、栃木レザー革を使っています。」

Q: そうなのですか、私たちには革のメンテナンスが難しく
手入れ方法などが、もっと簡単にわかれば良いのですが

(中辻さん)
「それは、ホームページにもQAを掲載していますし、
商品を買ってもらったときには、パンフをお渡ししています。」

Q: 革製品などは、思いいれがある場合が多いので、それはありがたいですね。
4Gatsさんが、手づくり市に出展されて、もう6年位経つわけですけど、
今後の手づくり市に対して、期待することは何かありますか?

(中辻さん)
「出会いですよね、出会いが1番、それが全てですね。」

(渚さん)
「今のままであってほしいですよね。時代ってぐるぐる変わって
行きますよね、昔はブランドものが主流でしたけど、最近は、
段々と手づくりのものが認められるようになってきて、この先
どうそれが変わるかはわかりませんけど、手づくり市だけは
変わらないで、今のままでいてほしいです。」

(中辻さん)
「色々な市がありますが、手づくり市はおじいちゃんも
おばあちゃんも、『これから頑張るぞ!』っていう若い人たちも
いて、これだけカラフルに彩られた市はないですよ。」

(渚さん)
「そんな中から、小野正人さんみたいにパリコレに旅立って、
有名になる人もでて(笑い)
また、お店を出すまでになる人がいて、凄く良いなって感じ。」

(中辻さん)
「そう、僕らは手づくり市がなかったら、辞めてるかも知れない。」

(渚さん)
「そうね。」

Q: そう言っていただけると嬉しく、有り難いです。手づくり市も今年で25年になり、
うまく世代交代をしてきたなと思います。古い方たちを大事にするのは、
最初は10件、20件でしたが、古い方たちが、あきらめず出展してくださって、
お客さんたちもそこへ遊びに来てくださったから、今があるんです。
さきほどの、意見交換での商品創りではないけれども、使い手さんと創り手さんが
ある意味、一つになって新しい商品ができるのは、京都の育てる力なのではと思うんですね。

(中辻さん)
「そうですね、もっと、もっと物創りをする人たちの環境が整えばいいですね」

Q: それでですね、4Gatsさんはグループの共同作業をしている、市の中でも珍しい形態
なのですが、その良いところと、マイナスのところがあれば教えてください。

(中辻さん)
「いいところは、分業制が出来て効率があがるところで、マイナスは…」

(渚さん)
「あの、よく言う言葉があるのですけれど、『一人が百歩進むよりも、百人を一歩進める人のほうが、かっこいい』が
根底にあって、一人でやることには限界があって、一つのことを大きく広げてゆくには、周囲の力があったほうが出来る。
これが良い所かな。」

(中辻さん)
「僕らが企画したことを、他の二人に問うと、僕らが見ていた角度と、また違った角度から見た意見が聞けたり、
より細かく見ていて、僕らが落ち込むこともありますね。マイナスは、日常のコミュニケーションをとっていないと、
各自の中で創ることへの温度差がでることですかね。」

A(渚さん)
「そこをきちんとしとかないと、バラバラになっていきますね。」

Q: その時の改善方法は、やはりコミュニケーションをとることですかね。

(中辻さん)
「若い子が入ってきて、一緒に創ると、僕なんかがどうしても妥協する部分があると、注意されますよ。(笑い)
かえってそれが刺激にもなるんですけどね。」

Q: そうですか、では最後にこれから4Gatsは
どんな作品を創りだそうと思っていますか?

(中辻さん)
「うう~ん。おもしろいとか…。」

(渚さん)
「物を通じて先を感じられるというか…。」

(中辻さん)
「たくさんお店が並ぶ、手づくり市の中で、
自然とお客さんの足を止めさすことの出来る作品を創りたいですね。
僕が気に入った言葉で、おじいちゃんに『これは色師(いろし)やね』と言われたことがあるんです。
最近の作品は、色を多く用いて創っているからだと思うのですが、色だけでなく、デザインにおいても色々な工夫をして
オリジナリティをだしていきたいと思います。
それから、これらの商品をお客様が手に取りたくなるような見せ方、これも考えていこうと思います。」

それによって、勿論、今もそうですけど、買った人たちが、商品を人に勧められる、
お店を紹介したくなる、そんな口コミの輪が出来る商品が、4Gatsの商品だと思いますね。
本日はありがとうございました。

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